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鳥はさえずりで自分と同じ種が縄張りに入ってきたかを区別しているそうです。

しかし、その区別する能力が高すぎると、思わぬ結果になることも…?

 

 

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近縁種のシジュウカラと共存する奄美大島のヤマガラは、シジュウカラのさえずりを区別し、ヤマガラが縄張りに入ってきたときだけ、ライバルを探し、追い出そうとするそうです。

 

そこで、奄美大島のヤマガラとはさえずり方がちょっと異なる種子島のヤマガラの声を聞かせたところ、縄張りから追い出そうとする仕草は見せなかったそうです。

逆に、シジュウカラと共存していない種子島のヤマガラに、奄美大島のヤマガラの声を聞かせると、縄張りから追い出そうとし始めたのだとか。

 

近縁種をいちいち追い払っていてはエネルギーの無駄遣いになってしまうため、微妙なさえずりの違いから、シジュウカラを見分ける能力を手に入れた奄美大島のヤマガラ。

しかし、結果的には区別する基準が厳しくなりすぎて、本来追い払うべき同種のヤマガラでも、さえずり方が違うと別の種だと勘違いしてしまうと言う、本末転倒な結果に。

 

これでは、賢くなったのか、ちょっとお間抜けになってしまったのか、どちらとも言いづらいですね。