当サイトでも圧倒的人気をほこるヨウム。
そんなヨウムが、野生では個体数が激減しているそうです。
かつてガーナの深い森には、1000羽以上にもなるヨウムの群れがあちこちで見られたそうです。
しかし、ガーナでは1992年以降、90~99%ものヨウムが失われたという論文が発表されています。
減少の原因はもちろん、人間の手による捕獲です。
ヨウムの賢さから、ペットとしての人気に火がついた1990年代以降、過去20年間に西アフリカや中央アフリカで捕獲されたヨウムは、おそらく100万羽を超えると考えられています。
米国では1992年、野生のヨウムの輸入が禁止され、EUも2007年に同様の措置を講じています。
しかし、飼育下で繁殖された個体の取引は認められており、これが野生のヨウムの減少に関連している可能性が高いそうです。
なぜなら、野生の鳥を購入して繁殖した方が、自分で育てた鳥を使うより安上がりですむからです。
自分で育てた鳥を繁殖させるためには、何年も育てなければなりませんが、野生の鳥を購入すれば、すぐに繁殖ができるからです。
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」(CITES)では、今年後半に南アフリカのヨハネスブルクで開催されるCITESの締約国会議で野生のヨウム取引の全面禁止案を採決する予定だそうです。
これからヨウムを購入する際は、飼育下での繁殖、あるいは人工飼育の個体であることを証明する書類を手に入れましょう。
それがみんなの愛するヨウムを守る最も効果的な方法となり、野生のヨウムを守ることに繋がるといいですね。
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