カラスは高い知能を持っており、仲間が死んでいると、
その周りに集まるそうです。


まさにカラスが死んだ仲間のために葬式をあげているように見えますが、
その真相やいかに!?





こちらの写真は、カラスが葬式をするのか確かめる実験に協力したボランティア


写真のように、カラスの死体(剥製)をカラスに見せたときに、カラスがどのような反応をするか調べたそうです。


条件は、カラスが巣を作り、繁殖している地域で、
表情や人物を隠すため、顔にマスクをしたボランティアたちを、
カラスからはっきり見える場所で30分立たせたそうです。


 各ボランティアはカラスの死骸を持っているか、カラスの捕食者であるアカオノスリの死骸の近くに立っているか、カラスの死骸を持ってアカオノスリの死骸の近くに立つかのいずれかの行動をとる(実験には剥製の鳥を使用)。さらに対照実験として、ボランティアがいない、もしくは何も持っていない場所も設定した。
引用元:カラスが仲間の葬式をするって本当? | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

この実験の結果は、カラスの死骸を持ったボランティアに対してのみ、


カラスたちは騒ぐという形で反応したそうです。


特にアカオノスリの死骸の近くに立っていた場合に、


一番激しく反応をしたそうです。


この後、ボランティアには定期的に同じ場所に立ってもらったところ、


なんと一度カラスの死骸を持っていたボランティアには、


次からは死骸を持っていなくても、激しく反応をしたそうです。


つまり、カラスは仲間の死骸を見ることで、


自分たちの危険を察知し、しかも危険な相手はしっかり記憶をして忘れないという習性があるのです。


カラスの葬式と思われる行動は、


仲間の死に関係した脅威を確認し、


記憶するための行為だったんですね。


さらに、カラスたちは人間の顔の違いを認識できるそうで、


危険な人間と、餌をくれる人間を区別し、


危険な人間に対しては、9年半も覚えていて警戒をしていたという実験結果もあるそうです。


人間も顔負けの脅威の記憶力で、カラスたちは身を守っていたんですね!